家庭菜園を始めたいけれど、「今の時期に植えていいのかな?」と悩む事は多いですよね。そんな初心者さんの為に、年間の栽培スケジュールをご紹介します!
はじめに
家庭菜園は計画が大切です。季節ごとに育てやすい野菜を選び、土作りや連作障害にも気をつければ、初心者でも収穫できちゃいます。
こんな方におすすめ
・家庭菜園を始めたい初心者さん
・季節ごとに育てられる野菜をしりたい方
・1年間無駄なく家庭菜園を楽しみたい方
家庭菜園は計画的に
家庭菜園を始めたい!と思ったら、まずは野菜の苗や種を購入しますよね。しかし、家庭菜園では野菜の種類によって適した気温、水やりの量、日光の量などが違います。
そのため、家庭菜園で大切なのは「計画」なんです!
家庭菜園カレンダーを確認し、季節にあった野菜を選ぶ事が重要です。
思い付きでいきなり種や苗を購入するのは、失敗のもとになることも。せっかく始めたのに失敗すると嫌になりますよね!
そうならない為にも、それぞれの植え付け時期や収穫時期、難易度やお世話の特徴など調べてからチャレンジする野菜を決めましょう!
家庭菜園の栽培カレンダー
初心者さんにもおすすめの家庭菜園カレンダーをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!

季節ごとの野菜
初心者さんでも「栽培が簡単で育て安い」「短期間で収穫できる」野菜をご紹介します。
・春(3~5月)
・夏(6月~8月)
・秋/初冬(9~12月)
春(3~5月)
春は気温が上がり始め、種まきや苗の植え付けに最適な季節です!野菜の種類も豊富で「初心者が家庭菜園を始めるのにおすすめの季節」といえます。霜の心配がなくなったら植えましょう。
春におすすめの野菜は
・ミニトマト
・リーフレタス(秋でも◎)
・ラディッシュ(秋でも◎)
・ほうれん草(秋でも◎)
・小松菜(秋でも◎)
それぞれの特徴や発芽・生育適温、収穫までの大体の期間もご紹介。
ミニトマト(苗)
特徴 初心者でも育てやすく、プランターでも簡単に育つ
発芽適温 20~30℃
生育適温 20~30℃
植え付け時期(苗) 4~5月
収穫までの期間(目安) 60~80日
2株以上の株間(目安)30~40cm
プランターサイズ(2株の場合)65cm×30cm×30cm
水耕栽培で室内でも◎
リーフレタス
特徴 葉物野菜の中でも成長が早く、ベビーリーフとしても収穫可能。
発芽適温 15℃
生育適温 15~20℃
植え付け時期 3~5月、8~11月(真夏と真冬を省く)
収穫までの期間(目安) 30~60日(ベビーリーフなら約30日)
2株以上の株間(目安) 15~20cm(密植◎)
プランターサイズ(目安)60cm×25cm×20cm(横幅は気にしなくて良い)
水耕栽培で室内でも◎
ラディッシュ(ミニ大根)
特徴 成長が早く、約1ヶ月で収穫できるおすすめの根菜。
発芽適温 15~25℃
生育適温 10~25℃
植え付け時期 3~5月、9~11月
収穫までの期間(目安) 30~60日
2株以上の株間(目安) 5~10cm
プランターサイズ(目安) 50cm×20cm×20cm
ペットボトル栽培も◎
ほうれん草
特徴 寒さに強く、春先から育てられる葉物野菜。
発芽適温 15~20℃
生育適温 10~20℃
植え付け時期 3~5月、9~11月
収穫までの期間(目安) 40~50日
2株以上の株間 5~10cm
プランターサイズ(目安)60cm×25cm×20cm
ピーマン(苗)
特徴 病害虫に強く、長期間収穫できる。
発芽適温 20~30℃
生育適温 20~30℃
植え付け時期(苗) 4~6月
収穫までの期間(目安) 70~80日
2株以上の株間(目安) 30~40cm
プランターサイズ(目安) 65cm×30cm×30cm
紫蘇
特徴 収穫できる期間が長い。水分管理を徹底すると育てやすい。
発芽適温 20~25℃
生育適温 20~30℃
植え付け時期 4~6月
収穫までの期間(目安) 30~60日
2株以上の株間(目安) 20~25cm(密植◎)
プランターサイズ(目安) 50cm×25cm×20cm
水耕栽培で室内でも◎
夏(6~8月)
夏は気温が高くなり日照時間も長いです。そのため野菜の生育は早いですが、梅雨や猛暑対策が必要になります。
病害虫が活発になるのも夏の特徴です。防虫ネットや天然素材の害虫スプレーなどで適切に管理すると、初心者でも家庭菜園を楽しむことができます!
夏におすすめの野菜は
・オクラ
・枝豆
・ニンジン
・サヤインゲン
・ブロッコリー
などです。それぞれの特徴をご紹介。
オクラ(苗)
特徴 高温を好むため、夏に育てやすい野菜。
発芽適温 25℃
生育適温 20~30℃
植え付け時期(苗) 5~7月
収穫までの期間(目安) 50~60日
2株以上の株間(目安) 30~40cm
プランターサイズ(目安) 65cm×30cm×30cm
枝豆
特徴 短期間で収穫できる。虫がつきにくい。
発芽適温 20℃
生育適温 20~30℃
植え付け時期 5~7月
収穫までの期間(目安) 50~70日
2株以上の株間(目安) 20~25cm(密植◎)
プランターサイズ(目安) 60cm×30cm×25cm
室内栽培でも◎
ニンジン
特徴 種蒔きは春蒔きと夏蒔きができる。
発芽適温 15~25℃
生育適温 20~25℃
植え付け時期 3~7月
収穫までの期間(目安)50~60日
2株以上の株間(目安) 5~7cm(密植◎)
プランターサイズ(目安)60cm×25cm×25cm
ペットボトル栽培も◎
サヤインゲン
特徴 いんげん豆の若いさやを食用とする。
発芽適温 20~25℃
生育適温 20~25℃
植え付け時期 4~7月
収穫までの期間(目安) 50~60日
2株以上の株間(目安)15~20cm
プランターサイズ(目安) 60cm×25cm×25cm
秋・初冬(9~12月)
秋を気温が下がり、湿度も低く野菜が育てやすい時期です。害虫も減るため、虫食い被害などがなくなり初心者さんには育てやすいかもしれません。地域によっては霜対策も必要になるため、防寒準備も始めましょう。
秋におすすめの野菜は
・大根(春でも◎)
・小松菜(春でも◎)
・ブロッコリー(春でも◎)
・カブ(春でも◎)
それぞれの特徴をご紹介。
ラディッシュ(ミニ大根)
特徴 寒い時期に甘みが増す根菜で栽培がしやすい9~10月がおすすめ。
発芽適温 15℃
生育適温 15~25℃
植え付け時期 3~5月、9月~11月
収穫までの期間(目安) 60~80日
2株以上の株間(目安) 5~10cm
プランターサイズ(目安)50cm×20cm×20cm
ペットボトル栽培も◎
ブロッコリー(苗)
特徴 春と秋に栽培できる。寒さに強く、春に向けてゆっくり成長が楽しめる。
発芽適温 20℃
生育適温 15~25℃
植え付け時期(苗) 3~4月、8月から10月
収穫までの期間(目安) 90~100日
2株以上の株間(目安) 35~40cm
プランターサイズ(目安) 70cm×35cm×30cm
カブ
特徴 プランター栽培が可能。寒さにも強く初心者向けの根菜。
発芽適温 15~25℃
生育適温 15~20℃
植え付け時期 3~4月、9~11月
収穫までの期間(目安) 50~60日
2株以上の株間(目安) 10~15cm
プランターサイズ(目安) 60cm×25cm×25cm
玉ねぎ
特徴 冬に植えて春に収穫する。長期栽培の根菜。早生が初心者向き。
発芽適温 15℃
生育適温 10~20℃
植え付け時期 10~11月(早生品種の場合)
収穫までの期間(目安) 150日~180日
2株以上の株間(目安) 10~15cm
プランターサイズ(目安) 60cm×25cm×25cm
ペットボトル栽培も◎
ニンニク
特徴 冬の寒さで甘みが増す。植え付けは秋。
発芽適温 15℃
生育適温 15~25℃
植え付け時期 10~12月
収穫までの期間(目安)200~250日
2株以上の株間(目安)10~15cm
プランターサイズ(目安)60cm×25cm×25cm
キャベツ(苗)
特徴 冬越しに適しており、寒さで葉がしっかり巻く。
発芽適温 15℃
生育適温 10~25℃
植え付け時期(苗) 3~4月、9~10月
収穫までの期間(目安) 60~90日
2株以上の株間(目安) 35~40cm
プランターサイズ(目安) 70cm×35cm×30cm
ソラマメ
特徴 冬に育ち、春に収穫する。
発芽適温 15℃
生育適温 10~20℃
植え付け時期 10~11月
収穫までの期間(目安)150~180日
2株以上の株間(目安)20~30cm
プランターサイズ(目安) 65cm×30cm×30cm
家庭菜園カレンダーを活用するときのポイント
家庭菜園カレンダーは初心者さんにとって、大変心強い味方です。ただし、カレンダーを活用するにあたって、3つのポイントがあります!
・地域に合わせて調整する
・連作障害に注意する
・土作りの時間も考慮する
地域に合わせて調整する
野菜の生育には気温や日照時間が大きく影響します。そのため、家庭菜園カレンダーの植え付け時期を参考にしつつ、自分がらすんでいる地域の気候に合わせて調整することが、大切です。
地域を大きく3つに分けて調整の方法をそれぞれまとめました。
・寒冷地(北海道・東北・山間部):植え付けを1ヶ月ほど遅らせるとよい
・温暖地(関東・関西・九州):カレンダー通り、または少し早めでもOK
・暖地(沖縄):夏場の高温対策が重要!秋・冬野菜が育てやすい
例えば、ミニトマトの苗を植えるなら関東では4~6月に植えるのが適性といえます。一方で北海道なら5~7月にずらすと育ちやすいです。
連作障害に注意する
連作障害とは、同じ場所に同じ種類の野菜を何年も続けて育てると、土の養分バランスが崩れたり、特定の病害虫が増えたりして、野菜がうまく育たなくなる現象を指します。
特に、
・ナス科(ミニトマト・ナス・ピーマン)
・マメ科(枝豆・ソラマメ)
・ウリ科(きゅうり・ゴーヤ)
・マメ科(インゲン・枝豆)
・アブラナ科(キャベツ・ブロッコリー)
などは連作のリスクが高いです。
これを防ぐために、毎年植える場所を変えたり異なる科の野菜を植えたり、プランターなら新しい土を入れ替え堆肥を混ぜたりといった土のリフレッシュをするといった工夫が必要になります。
土作りの時間も考慮する
「野菜づくりは土作りから」と言われるほど、土の状態が栽培成功のカギです。特に、植え付けの前にしっかり土を準備する時間を確保すると野菜が元気に育ちます。
良い土の条件とは、
・通気性が高いこと
・保水性が高いこと
・保耐性が高いこと
この条件を満たすためには、土の中に含まれる古い根やゴミを取り除き土をリフレッシュしたり、石灰を混ぜてpHを調整したりします。
この土作りは植え付け直前から始めると間に合わず、約1ヶ月前から始めると効果的です。つまりミニトマトを4月から植えたい場合は2月後半から土作りを始めます。
カレンダーや手帳に書き出して置くと忘れません。
プランター栽培を始める初心者さんはホームセンターで土を買えば問題ないですね!
まとめ
家庭菜園は季節に合わせて計画的に始めることが大切です。もし、今すぐ始めようと思う方は、まずは家庭菜園カレンダーをチェックし準備万端の状態でスタートしてみましょう。
準備にこだわると家庭菜園が成功しやすくなり、野菜を育てる楽しみや収穫の喜びも大きく感じられるようになりますよ。
ついでに節約にもなるので、挑戦してみましょう!
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